久々に・・・・。というより、20年ぶりにオートバイのレースを見に行きました。

岡山国際サーキット
岡山国際サーキット

行ったのは、岡山県にある「岡山国際サーキット」。

ここで、開催された「MFJ全日本ロードレース選手権 第8戦」。国内で行われる2輪のレースです。

知り合いの福山のバイク屋さんに誘われて、久々に行くことになりました。

昨年から、私が以前勤めていたヤマハのファクトリーチームが参戦し、国内の2輪レースでは、最高峰のレースです。

詳しくはこちら。

http://race.yamaha-motor.co.jp/jsb1000/#_ga=1.266397902.1341484991.1474787233

20代のときには、嫌というほど行っていたサーキットですが、さすがに20年ぶりだと「随分変わっているのだろうなぁ。」と思いつつ、行ってみるとそんなに変わらず「サーキットはやっぱりサーキット」。

とても懐かしい気持ちになりました。そして、ヤマハのピットへ。

YAMAHA_factory_racing_team_
YAMAHA_factory_racing_team_

事前に行くことは伝えてもらっていたのですが、少し緊張しつつ、「こんにちは。井部です。」

そうすると、「おう、懐かしいなぁ。久しぶり!」、「まあ、中に入れや。」走行前でしたが、快く迎えていただきました。当時の先輩方が、4~5人はおられました。

なんか、「久しぶりに実家に帰った感じ」でした。昔話にも花が咲き、最新のレースやバイク事情もお聞きしました。

私がやっていた頃とは、まったく違うシステム(ほとんどコンピューター制御)で各種のセッティング(調整)を行っています。一番驚いたのは、スイングアームや各種パーツの精度の高さです。

「こんなに薄くて大丈夫なの?」と思えるくらいの精度で各パーツが作られていました。これもコンピューターのおかげだそうで、かなり細かい応力や強度計算が可能になっているからだそうです。全日本の車両はワークスでも市販車ベースが基本なのですが、それでもやっぱりファクトリーレーサーは、「カッコいい・・・。」(世界選手権を走っているmotoGPの車両は、もっとスゴイことになっているそうです。)

あとは、やっぱり「タイヤ」。これの性能向上がまたまたスゴイことになってます。とにかく「グリップ力(タイヤが路面にくっつく力)」がメチャクチャ上がってます。予選で1コーナーに入るところを見ていたのですが、普通にスライド(後ろのタイヤを横に滑らしながら走る)させながら走ってます。スゴイのは、見ていて「速度感」や「バタバタ感」がないこと。

あらためて、技術の進歩はスゴイなと感じました。

さて、肝心のレース。今回は前回の大分でのレースがキャンセルになったので、一番上のクラス(JSB1000)は、2ヒート制で行われます。なので、土曜日と日曜日に2回決勝レースをします。

motorcycle、人、その他

結果は、ヤマハのエース中須賀 克行選手が、「ブッチギリ」の優勝でした。車両もそうですが、ライダーの速さも他と比べると異次元の速さです。(レースを楽しむ側とすれば、面白くありません。やる側とすれば、こんなに痛快なこともありません。)

レース終了後にピットにお邪魔して少しお話しもして頂きました。

「ぶっちぎり」で圧倒的に勝つレースでも運営側は、少しのミスでマシントラブルが起こったり、他の車両のミスに巻き込まれたりすれば、レースに勝てないどころか、ライダーがケガをする事故につながります。とにかく無事チェッカーを受けるまで(レースが終わるまで)、気が抜けないのです。仕事でレースをする場合(特にトップチームでの仕事)は、企業の看板背負ってするので、いつでもプレッシャーと闘いながらしておられます。

今でも華やか世界ですが、競技人口の減少は問題になっているようです。(特に若い人たち)レースは他人と競い合う競技なので、より多くの競争の中で、切磋琢磨してプロのライダーを目指していきます。プロになってからもより高いレベルの中で競い合って最高峰を目指します。現在、最高峰のmotoGPでは、日本人ライダーが居ません。このような事も競技人口の減少が影響しているようです。このことは、どの業界でも同じような状況のようです。

いくら技術が進歩しても、「乗るのも整備するのも人間がする事は、昔と少しも変わりがないよ。」とみなさん、おっしゃてました。どの世界でも人や物に接する基本的な考え方は、いつまでも変わらないのだと安心したのと同時に嬉しく思いました。

そして、20年経っても昔と変わらず接していただいた上にいろいろとアテンドをして頂いたことに一番感謝しています。こういうことが、本当の「自分の財産」なのだとあらためて肝に銘ずることができました。今回お世話いただいた、福山のバイク屋さんのAさん、ヤマハのIさん、Kさん、Mさん、Nさん、T君。本当にありがとうございました。

これに味を占めて、もっとレース見に行きたいなぁ。