万国共通

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先日、私の昔(20代)の仕事に関係した雑誌が出版されていました。当時を振り返がら、懐かしく思いました。

その当時の私の写真がコレ。

moto

私は、1989年から8年間、ヤマハ発動機でレースのメカニックの仕事をしていました。レース専用に造られたオートバイがきちんと走れるように整備する仕事です。この写真は、1993年に担当していた原田哲也選手が、世界グランプリの最終戦で優勝し、世界チャンピオンを決めたレース後のものです。(レース後の車検に車両を持っていくところ)

この年は、原田選手が世界GPに初めてフル参戦した年で、前年から同選手の担当だった私もメカニックとして同行しました。何もかも始めての体験ばかりでしたが、この時の体験が私の仕事や人、物に対する基本的な考え方を決定づけています。

この年、原田選手はイタリアのチームに所属して、レースに参戦しました。私はその中の原田選手の2台のマシンの1台を担当していました。チームのメンバーはイタリア人、他のヤマハ関係のチームはアメリカ、ドイツ、フランスと様々な国の人たちが仕事をしていました。

英語もロクに話せない私でしたが、一番に感じたのが、基本的な考え方は「万国共通」なのだということでした。「仕事はまじめにする」、「嘘はつかない」、「人や物を大切に扱う」など日本でも当たり前のことは、海外でも同じだということを学びました。言葉が通じなくても基本的な考え方で行動していれば、何とかなるということだと思いました。(そのおかげで、英語は上達しませんでした。)

このような経験のおかげで、まったく畑違いの今の仕事(林業)に就いたときもあまり戸惑いもなく仕事ができ、今でも基本的な考え方は変わっていません。この考え方は今後も変わることはないでしょう。そんなことを思い出しながらこの本を読み、あらためて木に対する考え方を見つめ直すことができました。

ちなみに本は、三栄書房から出ている「RASERS Vol.39」です。オフィシャルサイト(http://www.sun-a.com/)から、同書のブログが見れます。技術的にも本格的に取材されていて、読み応えあります。