スマートホン用の「スピーカースタンド」を作ってみました。今週の打ち合わせの為にとりあえず、お話しが進むための小道具として。
ネットであれこれ調べながら、見よう見まねで図面を引いて。
材料は、倉庫にたくさんある杉と桧の板を使用しています。表面は個人的に好きな「エイジング材」で。
「エイジング材」というのは、経年変化によって表面が変色した木材のことです。主に紫外線によるものでいわゆる、木の「日焼け」。外に出して数ヶ月すると自然にできます。
それをレーザー加工機でカットしてパーツを作ります。

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こんな感じです。これを木工用ボンドを使って組み立てていきます。

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中身がこんな感じで。

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横付けて。

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後ろ付けて。

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底付けて。

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とりあえず、完成です。おかげさまで、図面に間違いがなかったようで、ピッタリ出来ました。
レーザー加工機の良い所は、木材をカットする際に直角がきちんと出ることです。(板が反っていなければ)私のような木材加工の素人がする場合には、大変便利です。データがあれば、複雑なカットも簡単にできます。(もしこの作業を糸鋸などですると大変手間がかかります。)

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今回は、少し派手に印字もしました。(レーザー加工機でカットする際に同時に印字もしてしまいます。)

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早速、試聴してみました。
が・・・。
思ったよりも音が大きくならず、いまいち。(何もないよりは大きくなるのですが)
中の構造に問題があるのでしょう。それでも最初にしては上出来です。これで明日の打ち合わせも盛り上がることでしょう。
最初に書いた「エイジング材」は、少しやれた感じの風合いが好きで、最近は材料として良く使います。レーザー加工機でカットした時の切り口が焦げ茶になるので、それとの組み合わせも抜群です。少しだけサンダー(やすり)掛けをすると触った感じもやさしくなります。
でも、この「エイジング材」は、一般の建築用材としては、ほとんど商品価値がありません。(建築用材としては、見た目がわるいので)しかし、昔からアンティークの雑貨屋さんの内装などでは好まれて使われています。最近では、カフェや飲食店などでも良く見かけます。
それでも、多くは新しい板に塗装したものや、わざわざ汚れを付けて、エイジング処理をしている材を使用しています。(ダメージ・ジーンズと同じ)。どちらが、良い悪いではありませんが、このような使い方も木材の使い方のひとつです。
少し視点を変えるだけで、たくさんの可能性が見えてきます。今回の試作品も、もう少し改良して商品になり、多くの人の手に届くといいなと思っています。完成したらHPで公開します。
でも、私、普段は「ガラケー」なんですけどね。